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NRSは、兵庫県西宮市越水町にある
スポーツサイクル専門の自転車屋です。
ロードレーサー,トライアスロンバイク,
ツーリングバイク,シティバイクの販売、
修理。
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Neutral Racing Service

〒662-0864
兵庫県西宮市越水町1-2
ニューフタバサンモール内
駐車場有
TEL 0798-22-1988
営業時間 10:00~19:00
定休日:水曜日&木曜日
アクセスマップ
機材
VICTORINOX Model Mechanics

new_sheath   051213-1240   dscn0039

私にとって、二つ目となるツールナイフ。
一つ目はWENGERのHiker(ハイカー)。出動は年に一度の野営もどきのキャンプ合宿の時だけでした。
ある年、台風で身動きが取れずテントの中で、丸二日を過ごしたことがありました。非常食に持っていっていたCレーションをツールナイフで開けるのは、前線の兵隊さん気分を味わうことが出来る楽しい経験でした。
年に一度のキャンプでしか使わないウェンガーのツールナイフ。こいつが突然姿を消した。
マグライトと一緒に。
忘れもしない、1995年1月17日。そう、阪神淡路大震災の日だ。
親友であり、同期のロード選手であるツレが、神奈川から駆けつけてくれた。事前にかろうじて繋がった
電話で、ツレが私に「何が必要だ?」と聞いた。私は「マグライトと、アルカリバッテリーとツールナイフ」と伝えた。ツレが持っていたのは、ビクトリノックスのメカニックス。
今、私がいつも身につけている道具である。
震災の時に配給されたものの中には、プルトップでは無い缶詰が多かった。
ツールナイフでそのフタを開けた。
風除けのブルーシートを縛るロープの切断にブレードを使った。
気が付けば、震災の時にツレから渡された、シース(皮のナイフケース)に入ったビクトリノックスのツールナイフは腕時計や携帯電話と同じように、普段から身につけている道具となっていた。
メカニシャンとして、ワールドカップや国際ステージレースに行った際、幾度となくこのツールナイフを使った。
数が手で開けてられないほど多いドリンクパウダーの開封にはハサミ。
主催者から毎日ダンボールで支給される補給用の水の開封にはナイフを。
金の無いプロチームだとギャラはキッチリ払ってもらえるが、交換パーツは純正品を使わせてくれない。
安い国産のパーツを「切って、やすって、削って、合わせて使え」と言われる。そんな事は事前に全く聞いていなかったので、ツールボックスにノコもヤスリも満足には入っていなかった。
ツールナイフは万能だった。
気が付けば10年以上愛用しているツールナイフ。
さすがにナイフの切れ味もブレードのロックもくたびれてきたので、2005年の年明け早々にビクトリノックスジャパンにメンテナンスを頼んだ。相当くたびれていたようで、スイス本国送りとなった。その間、ツールナイフが無いと困るので、同じビクトリノックスのメカニックスをシースと共に購入した。
2ヶ月程たったある日、私の携帯に代理店から修理完了の電話が入った。丁度、3デイズ熊野でライセンスコントロールの最中だった。大小ブレードの研ぎなおしと、ロックスプリングの交換で750円だった。
修理から帰ってきたマイビクトリノックス。研ぎなおされたブレードは、やや砥ぎ減りしていた。大小ブレードの砥ぎ目は、それぞれ角度を変えて研いである。小ブレードは、カミソリのような切れ味に戻っていた。
手の甲の毛が剃れる切れ味だ。大ブレードは、大雑把な使い方をしても刃先にシャープナーを軽くかけるだけで長く切れ味を保てるように研いである。
私のツールナイフへのこだわりは、ワインのコルク抜きがついていないことだ。
メカニシャンには、悠長にワインのコルクをあけている暇など無い。よく切れるノコやヤスリやリーマーの無いツールナイフなど、現場のメカニックには不要だ。また、ワインはとても繊細な飲み物なので、ろくな温度管理も出来ない現場で飲むものではない。飲むなら、一流のソムリエにコルクを抜いてもらって飲むものだ。
コルク抜きの付いたツールナイフを見る度に、古いスペイン人の友人を思い出す。
彼はもう帰国してしまったが、芦屋/西宮界隈でナンバーワンのソムリエだった。一緒に飲みに行くと、どこの店のソムリエも緊張し、一ケースの中の一本だけを選別して出してくれた。
彼曰く、美味いワインは一ケースの中に一本か二本しか無いそうだ。
彼と行くと飛び切り美味いワインが飲めたのは良かったが、いつも支払い金額を見て悪酔いしていた(笑)

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