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NRSは、兵庫県西宮市越水町にある
スポーツサイクル専門の自転車屋です。
ロードレーサー,トライアスロンバイク,
ツーリングバイク,シティバイクの販売、
修理。
カーボンホイールやカスタムバイクの
ご相談もお気軽にお問い合わせください。

Neutral Racing Service

〒662-0864
兵庫県西宮市越水町1-2
ニューフタバサンモール内
駐車場有
TEL 0798-22-1988
営業時間 10:00~19:00
定休日:水曜日&木曜日
アクセスマップ
ロードレース
ロードレースというもの

 自転車のロードレースは日本では超マイナーなスポーツです。
私は、この種目が環境や人に対して大陸的なあり方や考え方を要求しているから日本には根付かないと考えていました。
でも、そうではない事に気が付き始めたのです。
2005年から、国際自転車競技連合(UCIジュネーブ)がコンチネンタルサーキットという区分を導入し、日本で行われるレースもその中に組み込まれました。それは、ロードレースというイベントに文化的な価値を持たせることを目的としていました。
それを日本の現場が理解していないのです。
当然、開催している人達が解っていないのだから、観客が理解しているとは思えません。
例えば、チェスや将棋といったボードゲームがあります。そういったゲームはルールを知らない人が面白いと感じることはありえないでしょう。
ロードレースは高度な戦略、戦術を活かす機材と組織力が必要とされるスポーツです。
私が現役だったころ、国際レースや国体には多くの観客がつめかけていました。しかし、多くの観客がいるにもかかわらず、私は孤独感を感じた記憶があります。選手達は時速50キロもの速度で観客の前を飛ぶように走っていきます。観客はマラソンのように旗を振って、声をかけていては面白さが解らないでしょう。カラフルなウエアに身を包んだ熱帯魚のような集団が、一瞬で目の前を通り過ぎていく。
残るのはロードレーサーのメカニカルノイズと集団が風を切る音。
私は観客が”観戦に来ていない”ということに対して孤独感を感じていたのです。
彼らは目撃しに来ていました。何が目の前で起こっているのか理解できていないのです。
・集団が生き物のように形を変えるのは何故か。
・アタックってなんだ?列車ってなんだ?
・選手は無線機で何を聞き、何を喋っているのか?

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・どうして選手は数分おきに食物を口に運んでいるんだ?彼らのボトルには何が入っているんだ?
・選手の後方を走る、車の隊列は何のためのものなんだ?

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選手は観客のことを観察しています。
でも、観客は目の前で起こっている事が理解できていない。ただその迫力に圧倒されるばかりなのです。
そして、なにもわからずに「なんか、ロードレースってすごいけどよく解らない」という感想を抱くのです。
選手が走っている場所は、レース会場ではなくてレース現場なんです。現場に観戦しにくるのでは無く、
ただ何が起きているのか目撃しに来ているのです。
目撃と観戦の間にはとてつもなく大きな差があります。
実際のところ、レースを観戦できているのはごく一部のマニアだけでしょう。そのルールを知り、何が起きているかが解らないと、ロードレースを満喫することは出来ないものです。
そういった状況の中、UCIが一番大切にしているのは観客の人達です。UCIカテゴリーレースでは、観客が観戦できるように、レース会場の設備やレイアウトが事細かに規定されています。個人TTであれば、スタート台は観客が観やすい高さに設置されます。レース解説やアナウンサーは競技に精通している事が求められ、一流のアナウンス設備が必要になります。観客が直接見ることが出来ない場面を映し出すオーロラビジョンやジャーナリストの為の情報通信施設の設置も同様に求められます。当然、選手やスタッフには観られているという自覚が求められるのです。観せる走りや仕事、見られて恥ずかしく無い立ち振舞が要求されます。レース中だけでは無く、レース期間中の生活もそこには含まれているのです。
2005年のTOJでとあるアマチュアチームの選手が、宿泊先のホテルの中をコンビニで買った缶中ハイを飲みながらうろついていました。常識的に考えても可笑しな行動ですが、実際にあったことです。
選手や関係者は観られている、観てもらうということに関して、もっと意識するべきだと感じました。