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NRSは、兵庫県西宮市越水町にある
スポーツサイクル専門の自転車屋です。
ロードレーサー,トライアスロンバイク,
ツーリングバイク,シティバイクの販売、
修理。
カーボンホイールやカスタムバイクの
ご相談もお気軽にお問い合わせください。

Neutral Racing Service

〒662-0864
兵庫県西宮市越水町1-2
ニューフタバサンモール内
駐車場有
TEL 0798-22-1988
営業時間 10:00~19:00
定休日:水曜日&木曜日
アクセスマップ
メカニック
メカニック修行

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1999年からレースメカとして、ツアーオブジャパン、ツールド北海道、3デイズ熊野、ツールド東北といった
レースに帯同しました。
最初に買ったメカニック道具は,バケツと長靴だったことを覚えています。
1999年の女子ワールドカップツアーAUS、NZラウンドにメカニックとしての勉強のため、自費で参加したことから始まりました。
このチームはノンナショナルのJPNチーム(通称なんちゃってJPN) であり、聞いていた話とは違い、通訳がおらずコミュニケーションがロクに取れないことに加え、マッサーとしての仕事もあり、一日三時間ほどしか寝ることが出来ない生活が続きました。スキー場とスキー場を繋ぐ山岳コースのステージレースやワンデイレースがセットになっており、色々なシチュエーションを経験することが出来ました。
オーストラリアとニュージーランドを転戦しているうちに、各国ナショナルチームやトレードチームのスタッフからはそれなりに評価してもらえたようです。「アジアに遠征に行ったら、おまえ働けるか?」というE-メールが帰国後に届きました。
私が帯同したレースは殆どがステージレースなのですが、メカニックの仕事は洗車に始まり洗車に終わるといったところです。
自分が最初から組んだバイクでは無い事に加え、シーズン当初に供給されていたはずものとは別のパーツがアッセンブリーされていることもありました。変速機やブレーキがトータルでコンポーネントとして考えられている為、社外品や規格の合わないものを無理やり使うとマトモに動かなくなってしまいます。
そういった、趣味で自転車に乗られている方には想像も出来ないようなコンディションのバイクを調整していくと、ステージレースが終わる頃にはピカピカで絶好調になってます。
急遽ワールドカップに行くことになったときは、事前に選手へ「セットアップを完璧に」と通達しておいたにもかかわらず、ワンレース終わった時点でバイクの不調を訴える選手が居ました。見ると、マニュアル通りのセッティングがなされており、フレームに対応した適切なセッティングとは言えませんでした。さらに、組み付けがあまりにいいかげんだった為、現地でヘッドパーツから何から何まで全て分解して組み直したことがありました。結構有名なショップのステッカーが張ってあったので安心していたのですが、自分が乗ってもがくとチェーンがインナーに落ちてしまいます。メンテナンス台の上ではトラブルを全て洗い出すことは出来ないので、私は最後に必ず、自分で選手のバイクに乗ってもがくことで最終確認を行います。男子選手のバイクのメンテナンスを行う場合、自分ではパワーが足りないので、ブレーキをかけながらもがいた状態でシフトチェンジを繰り返し、調整を確実なものにします。プロチームの選手には、メカニックが調整のためでも、ライディングすることを嫌がる選手が結構いますが、いくらメンテナンス台の上ではちゃんと動いても、乗ってみるとマトモに動かないバイクも多く存在します。
この件に関しては、「サポートを受けているショップなんだから、帰国したら橋本の名前を出していいから、今回のセッティング不良を伝えるように。」と言いました。ショップからは、「ワールドカップではそうなのかな。」という的外れな返答を受けたと選手から後日連絡を貰いました。
自分以外のメカニックが、自ら整備したバイクに乗ってもがくことで状態を確認する光景を見た記憶がありません。そういった地道な作業の結果、レースメカニックとして100人以上のバイクを調整してきましたが、一度もトラブルになったことはありません。
その事をとあるタイヤメーカーの人にお話したところ、「強運のメカニック」と言われました。選手時代のチームメイトで、現在は車のエンジニアとして働いている友人に話したら、「エンジニアが決して言ってはいけない言葉。ノントラブルの裏にある要素をなぜ気づかないのか。」と言われ、自分のやっていたことが間違っていなかったことを再確認しました。


dounhill100km