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NRSは、兵庫県西宮市越水町にある
スポーツサイクル専門の自転車屋です。
ロードレーサー,トライアスロンバイク,
ツーリングバイク,シティバイクの販売、
修理。
カーボンホイールやカスタムバイクの
ご相談もお気軽にお問い合わせください。

Neutral Racing Service

〒662-0864
兵庫県西宮市越水町1-2
ニューフタバサンモール内
駐車場有
TEL 0798-22-1988
営業時間 10:00~19:00
定休日:水曜日&木曜日
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Column
(財)日本体育協会の公認上級コーチと言う資格に関して

私は99年に我が兵庫県で初となる(財)日本体育協会公認コーチの資格を取るべく決意をしました。 きっかけは、ワールドカップで面倒を見た当時U23の選手が自転車競技に理解の無い環境で潰れていく様を見たからでした。

決意と言うと大げさと思われるかもしれませんが、体協の公認コーチになるためには様々な試練が待ち受けているのです。
現在は私の当時と比べて時間はかかっても資格が取りやすい環境になっていますが、それでも厳しい道のりであることには違いがありません。

まず公認コーチになるためには、検定試験を受けるための養成講座を受講しなければなりません。
この養成講座を受講する資格審査に中々通る事が出来ないのです。
審査は三段階で行われます。
私の当時はまず所属している都道府県競技連盟からの推薦が必要です。
これはどんな種目でも国体出場レベルであれば大抵は通る事が出来ます。

次に中央競技連盟の審査があります。これも大抵通ります。自転車の場合JCFですね。
難関は、体育協会の審査です。これが難関なのです。

審査と言っても自転車競技だけで行う訳ではありません。

日本体育協会に所属している全種目で均等に行われます。

陸上・サッカー・水泳・バレーボール・漕艇(ボート)・スケート・・・とにかく体育協会傘下のスポーツ競技団体すべてから、公認コーチの養成講座を受けるに値する選手実績・指導実績から審査してそれらに通った物に受講資格が与えられます。

養成講座は大きく分けて二つからなります。共通過程と専門課程です。

それぞれで前期と後期に分かれます。計四回の合宿形式の受講です。

共通家庭とは文字通り全種目共通で様々な種目の方たちと朝9時から昼食と夕食を挟んで夜の9時までみっちりあります。前期後期それぞれ4泊5日、計九日間。専門は三泊四日が前期後期と二回、コンチネンタルサイクルセンター修善寺(日本CSC)で。

科目は、トレーニング理論・運動生理学・バイオメカニクス・内科・外科・心理学・栄養学・スポーツ行政・スポーツ社会学・指導論 etc、、、

共通過程の前期が終わった後、後期を受講するためには9科目の課題を各A3用紙で論述形式を提出しなくてはなりません。もちろん当時は筆記でした。あんなに鉛筆と消しゴムを使ったのは生涯で初めてかもしれません。

この提出がかなりタフで、現役の指導現場におられる教員の方が白紙で提出してしまうぐらいと言えば分って頂けるでしょうか?

伝説のサンツアーレーシングを束ねていたS監督が(ロサンゼルスオリンピックにもテクニカルサポートで行っている)同期で、私に助けの電話をされてきました。

共通過程の前期は夜は酒盛りやったりとかしていたのですが、後期になると暖房の切れた広い講義室で深夜まで自習されている方が多くいました。

私は、関西会場で和歌山の南紀スポーツセンターでしたが、関東の東京会場ではサッカーのラモス瑠依さんや、柱谷(兄)さんも受講されていました。

後期の最終日に検定試験があるのですが、落とすための試験ではないので救済処置として追試が別日に用意されています。

ただ、追試の日が2000年TOJのライセンスコントロールの日だったのです。

当時KINANソレイユのマネージャーをやっていた私は絶対に追試になる事が許されず(救済処置の追試をを受けると監督会議に出れない)状況でした。当然一発合格です。

実際に公認コーチの養成講座を受講して思ったのは、選手時代にネットもない状態で少ない文献や情報からトレーニングを組み立てて国体や国際レースの代表につなげていった経験を改めて教科書と実技で学んだと言う感じでした。

ちなみに2000年のTOJライセンスコントロールの近くに救済処置の追試会場があり、同室だった六大学卒の現役高校自転車競技部の先生が追試を受験されていました。

私の時代は、C級コーチ・B級コーチ・A級コーチと現場経験と指導実績でそれぞれ上のライセンスの受講資格が与えられます。

C級コーチ養成講座を兵庫で初めて私が受講することになった時、色々な声があったようです。 殆んどがネガティブな声だったようで何故か橋本潰しをしようとする人たちもいたり。

その話を聞いた時、ちょうど共通過程の前期と後期の間だったので心折れそうになりましたが、私はこう考えました。

”私が県初の公認コーチになる事にネガティブなバッシングは避けられない。
ただ、その中には”橋本ごときが公認コーチになれるのなら自分も成れるのでは?”と考える人間が絶対いるはずだと。

その目論見はまんまと成功して現在では公認コーチが兵庫県には5人もいる状態になっています。

もうC級コーチの受験で勉強はこりごりだったので”もういいや”と思っていたらある時体育協会から”おめでとうございます!
B級コーチ養成講座の受講資格審査に通りました!!”と書類が送られてきました。

その時期は、公認コーチの制度変更の移行期で、コーチの資格はC級・B級・A級ではなく、”公認コーチ(都道府県レベルで全国大会に出場する選手を指導育成する)と上級コーチ(ナショナルチームレベルにおいて国際大会で成績を残せる選手を指導育成する)に変わりました。

2005年に一科目落としたので京都まで追試に行きましたが、何とか上級コーチになれました。これ以上、上はありません。

長くなりましたが、最後に二つ重要な事を。

一つ目は、コーチは日本では指導者と言いますがこれは正確ではありません。
日本語の指導者とは先生(ティーチャー)の事を意味します。
私はコーチではありますがティーチャーではありません。

では、コーチとは何か?

それは、目的地まで運んだり道案内をすると言う意味です。

六甲山を脚を付かずに登りたい。タイムを縮めたいと言われればそれに必要な情報(トレーニング方法と機材の案内。

ツールドフランスに出たいと言えば、それにつながるプロチームのトライアウトを受けれるようになるまでのコーチング。

実際、ブイグテレコム(現ユーロップカー)のサテライトにも選手を送り出しました。 二つ目は公認コーチが我が国に必要な意味です。

体育協会のテキストにこうありました。

図面もかけない大工では日本家屋を建てることはできるが、近代高層建築を立てることはできない。

良い悪いではなく、トレーニングの基礎や期分け強度・リカバリー・レースでの走り方・必要な機材・身体に合わせたセッティング。

大工さんは立派な日本家屋を立てることはできますが、高層ビルを建てることはできません。

これは、良い悪いではなく週末のグループライドで”今日は峠を獲った”ではなく、レースでどうすれば勝てるか。どうすれば上のカテゴリーに上がれるか。どうすれば世界で通用するレベルになれるか。

これらは、単に一人でレースに出なくても峠のタイムを縮めたいや、より長距離を楽にハイスピードで走りたい等も含まれます。

体育協会の資格には公認コーチとは別に”指導員”と言う資格もあります。
この資格は受講審査が無くカリキュラムも簡単です。
地域スポーツの発展が目的の資格です。