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NRSは、兵庫県西宮市越水町にある
スポーツサイクル専門の自転車屋です。
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Neutral Racing Service

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ニューフタバサンモール内
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定休日:水曜日&木曜日
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[ドーピング1]ドーピング

 1960年のローマオリンピックで、アンフェタミンという興奮剤を使用した自転車ロード選手が死亡しました。これをきっかけとして1967年にIOC医事委員会が発足し、ドーピングコントロールを行うことになりました。1964年の東京オリンピックで世界スポーツ科学学会が開かれ、ドーピングの定義について次のように定めました。
試合における競技能力を不公正な目的で高めようとして、生体には存在しない物質を用いたり、生理的に存在しない物質であっても異常な量を用いたり、異常な方法で使用することがドーピングである。
基本的な考えは今でも変わっていませんが、現在ではもっと具体的かつ包括的に表現し、次のように定義されています。
ドーピングは、スポーツと医学、双方の論理に反する。
ドーピングとは・・・
①禁止物質に属する物質の投与。
②禁止方法の行使。
具体的には、以下のようになります。    
Ⅰ.禁止物質の種類
A:興奮剤
B:麻薬製鎮痛剤
C:タンパク同化剤
D:利尿剤
E:ペプチドホルモン、類似物質とその同族体
Ⅱ.禁止方法
A:血液ドーピング
B:薬理学的、化学的、物理的操作
Ⅲ.一定の規制の対照となる薬物の種類
A:アルコール
B:カンナビノイド類
C:局所麻酔剤
D:コルチコステロイド副腎皮質ステロイド
E:β遮断剤
Ⅰ-E ペプチドホルモン、類似物質とその同族体
1998年のツールドフランスで逮捕検挙者が続出して一躍有名になった薬として、エリスロポエチンという
薬があります。これは、通称エポ(EPO)と呼ばれている赤血球を増加させるホルモンです。1998年当時、ドーピングコントロールでの尿検査では発見できませんでした。従ってヘマトクリット値(血中の血球の割合を表す値。ほぼ赤血球が占める割合と等しい。)を調べ、それが50%を越えていれば禁止薬物を使用している疑いがあるとみなし、自動的に失格になるシステムが出来たのです。この50%という数値は、80年代のトップレベルの選手のヘマトクリット値が50%を超えていなかったという曖昧なものです。
では、ヘマトクリット値が50%をこえていると身体にどんな影響があるのでしょうか?
ヘマトクリット値が高くなると、血液の粘性も高くなり、心臓に負担がかかります。言い換えれば、発汗等によって血中の水分が少なくなるとヘマトクリット値も自動的に上がることになります。よって、EPOチェックは
レース前に行われます。

karami_epo  epo_nagano

写真は、私が帯同したオーストラリア、ニュージーランドワールドカップのときに撮影したものです。朝食に行こうとしたら宿に押しかけられ、ドーピングチェックを受けました。前日のレース終了後に尿検査も受けていました。
当時、各国のドクター(トレーナー)はヘマトクリット値が45%(±5%弱誤差が出るそうです)となるようにEPOの使用料をコントロールしていると聞いたことがあります。周りがやっている以上、仕方がないというのが現状のようです。
ドクターの中には、莫大な費用のかかるドーピングチェックをやるのは無意味ではないか?と言っている人もおり、現場でもその姿勢はよく問題になっていました。
Ⅱ-A 血液ドーピング
薬を用いるわけではないですが、ドーピング行為として禁止されている手法に血液ドーピングというものがあります。競技者に血液、赤血球、人工的酸素運搬物質および関連血液製剤を投与することで行われます。よくあるのは、選手から血液を一時的に抜き取り保存しておき、後に保存しておいた血液を選手の体内に戻すというものです。
赤血球を増やし、持久力を高める方法ですが、誤って他人の血液を入れるのも有りうることで、(これは、タテマエ)ドーピングとして禁止されています。
Ⅱ-B 薬理学的、化学的、物理的操作
「薬理的、化学的、物理的操作」というのは難しい表現ですが、簡単にいえば尿検査の「ごまかし」です。
例えば、選手の尿を他人のものと取り替えたり、カテーテルで他人の尿を選手の膀胱に入れたり、利尿剤を用いて禁止薬物の尿中濃度を薄めたり、痛風の治療薬を用いて禁止薬物が尿に排泄されるのを抑えるなどといったような方法、操作が含まれます。
現在のドーピングリストに挙げられている薬物の内、半分がマスキング薬と言われるもので、尿検査で禁止薬物が検出されないよう隠蔽する効果を持っています。また、カウンターマスキングという、マスキング剤を隠すマスキング剤が存在します。
もう、完全にイタチごっこです。